こんにちは。
カウンセラー翔子です。
今日は、「曖昧を受け入れることで得られる自愛」についてお話しします。
付き合っているのか付き合っていないのかわからない曖昧な関係
――そんな経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
ピュアな言い方をすれば、付き合う前の一番楽しい時期とも言えますが、
大人な視点から見ると、「友達以上恋人未満」のもどかしさや苦しさが伴うこともあります。
さらに言えば、体だけの関係も曖昧な関係に分類されるでしょう。
私自身、若い頃は曖昧な状況や感情に対してとても不安を覚えていました。
「この関係は何?」「相手は私をどう思っているの?」
そんな疑問を抱えながら、答えを急ぐあまり、
曖昧さに向き合う余裕がありませんでした。
しかし、大人になるにつれて、
曖昧さを受け入れることの大切さを学びました。
それは決して「放置する」ことではなく、
「曖昧さの中にある感情や状況を大切にする」こと。
時には、曖昧な感情が私たちに、
新しい発見や成長のチャンスを与えてくれることもあるのです。
曖昧な感情を抱えるクライアントとの対話
カウンセリングの現場でも、
曖昧な感情に悩む方が少なくありません。
「自分の気持ちが分からない」
「相手の本心が見えなくて不安」といった声が多く聞かれます。
ある女性クライアントは、友人との関係に悩んでいました。
「とても大切な友人だけど、最近なぜか距離を感じる。
けれど、それを相手に伝えるのが怖い」と。
彼女の中には、不安や迷いが渦巻いていました。
そのとき私は、「曖昧な気持ちをそのまま見つめてみること」を提案しました。
無理に答えを出そうとせず、
「このモヤモヤはどんな感情から来ているのだろう?」
と丁寧に自己対話を重ねることで、
自分の本当の願いや価値観に気づけることがあります。
彼女はセッションを通じて、
友人との関係を焦らず、
自分らしい距離感を見つけることができました。
曖昧さがもたらす自愛の力
曖昧な感情や関係に対して「はっきりさせなければ」
というプレッシャーを感じることはよくあります。
でも実は、その曖昧さには大切な役割があります。
曖昧さの中に身を置くことで、
自分の気持ちや価値観を見つめ直す時間が生まれるのです。
急いで答えを出すことが必ずしも良い結果をもたらすわけではありません。
むしろ曖昧さを抱えながら、
「今の自分は何を求めているのか」を感じ取ることで、
自分自身を受け入れる力が育ちます。
曖昧な感情や状況を認め、
「これが私なんだ」と受け入れることで、
自分に優しくなれます。
そしてその優しさこそが、自愛の第一歩です。
曖昧さを楽しむことが人生を豊かにする
人生には答えがすぐに見つからないことがたくさんあります。
それでも、その曖昧さの中にとどまり、
自分と向き合う時間を楽しむことで、
新しい気づきや可能性が広がります。
私の書籍では、自分と向き合いながら曖昧さや葛藤を乗り越える方法を
具体的にご紹介しています。
『自分と向き合いご自愛しながら強く生きる力を育む7つの秘訣』
曖昧さの中で迷いながらも、自分自身を大切にするヒントがきっと見つかるはずです。
この本が、あなたの心にそっと寄り添える存在となりますように。